三州瓦の
歴史と想い
日本で瓦が造られるようになったのは、
西暦588年ごろのことと伝えられています。
1400年前のこのとき法興寺に使用された瓦は
元興寺に転用されて、昭和30年代まで
170枚も使いつづけられていたと、
記録に残されています。
そして、現在もその一部は
実際に屋根に葺かれています。
大昔から日本では丈夫な瓦を製造していたのです。
技術の発達とともに量産化され、
多くの家を守ってきた瓦ですが、運搬が難しく、
昔は利用地の近くで焼かれるのが普通でした。
ですが、しだいに地元の窯だけでは
まかなえないほど多くの需要が出始め、
別の地域に瓦を供給することが産業として
成り立つようになります。