朝採れ野菜と手作りソーセイジを使った体思いの定食

農家れすとらん 葉菜の舎はなのや

その日収穫したばかりの新鮮な野菜と手作りソーセイジやハムを中心に、栄養バランスを考え抜いた定食が評判の店。矢作川の河口近くにある人気店のルーツは、店主の母が営んでいたソーセイジ工房です。その後、店は食事処へと進化し、母をサポートしていた現在の店主、下島真希子さんが店を継ぐことになりました。

「バランス良く食べてほしい」という思いから、1日に必要とされる5大栄養素のおよそ半分が摂取できるよう、趣向を凝らした品々を組み合わせています。

栄養バランスだけではなく、満足感を得られるようにボリューム感も重視。味、量、バランスの三拍子が揃った定食で、町の人たちに食の喜びを伝えています。

実は店主の下島さん、前職が看護師だったこともあり、栄養に関する計算はお手の物。看護師時代に栄養士と仕事をしていた経験が、献立作りに生きているそうです。

使用する素材のうち、大半の野菜は自家菜園で収穫。下島さんの父が、低農薬・有機肥料で丹精して育てる野菜が、時期ごとに8~10種類ほど登場します。例えば秋には碧南ニンジン、ブロッコリー、カリフラワー、サトイモ、さつまいも、大根などの根菜類が中心に。

「旬の盛りの時期には、使いきれないくらいの量が一気に採れます。ご飯やサラダ、蒸し物など、切り方や調理法を工夫することで、同じ野菜でも食感や味わいの変化を楽しめるような組み合わせにしています」。

メニューに合わせて食材を仕入れるのではなく、その日に採れた野菜や、近所の方のお裾分けの食材を巧みに使い、バラエティに富んだ品々を生み出す下島さん。

食材一つひとつの持ち味を引き出すため、丁寧に出汁を取り、自然な味わいの調味料をチョイス。マヨネーズも自家製のものを使うなど、厳選した素材だけを使用しています。

「これ、何ていう野菜かなぁ?」、「どうやって調理するのかしら?」など、食材や料理をネタにお客さん同士で会話に花が咲く様子も、「葉菜の舎」らしい光景です。

店の隣には、「葉菜の舎」の原点でもある母のソーセイジ工房「シュヴァインハイム」がたたずみ、食事の帰りにお土産を買い求めるお客さんが後を絶ちません。父が栽培する季節の野菜と、母が作るソーセイジを使い、娘の下島さんが心を込めて作る品々。

自然の恵みと親子の愛情がたっぷり詰まった定食をいただくと、体の中から元気が湧いてくるようです。

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