新居の骨組みを確認する上棟打ち合わせ。【三州瓦で住まいを建てるvol.6】

G様邸⑥ 実際の間取りを目にして具体性を増した理想の家。

三州瓦を使用して新居を建てることを決めたG様邸に密着し、竣工までの様子を不定期でご紹介する本連載。

これまでは、施主のG様(右)とパートナーのM様(左)の新居への想いや、

パパママハウス側の意見、工事の様子などをお届けしてきました。

vol.5はこちらから。

今回は、進行状況の最終確認を行う上棟打ち合わせについてレポートします。

 

上棟打ち合わせは、家の骨組が完成したタイミングで行います。

施主、設計事務所が参加し、図面と現場が一致しているか、

図面だけではわからない立体的な部分は適切な位置にあるか、などが確認事項。

パパママハウスは、電気工事業者などの工事会社も呼んで打ち合わせを行います。

各部屋が図面の間取り通りに施工されているかはもちろん、

コンセントや足元灯の高さや入居後家電を置く場所などを、工具を使いながら細かくチェック。

気になることはすべて潰すため、打ち合わせは1日がかりで行われます。

これ以降は変更がきかないため、慎重な確認が求められます。

 

このタイミングでは最終確認だけとなることが多いですが、なかには修正が発生することもあるそう。

やはり現場を見てみてようやく掴める感覚もあるようです。

G様・M様は骨組まで完成した新居を見て

「図面が形になっていく。すごいし、幸せです」と顔をほころばせます。

「今の段階でも骨組の家を見ただけで震えるぐらい感動しました。

パースを見た段階でこれ以上のものはないと思っていたのに、現実があの絵の通りになっていく。

やっぱり、どこにいても居心地が良さそうな家だと感じますね」とG様。

M様も「本当に形になるなんて、という気持ちです。物語から飛び出してきたみたいですよね。

マンガでしか見たことのないような家です」と喜びもひとしおの様子。

G様が「居心地が良さそう」と語るように、G様邸はゆとりのある空間が特徴です。

玄関も大きく、天井も余裕を持って設計。

中庭および家の南側には一枚板の窓がはめ込まれ、余白を感じる空間が広がっています。

こうした「広がり」を感じる空間コーディネートは、

一般的に狭いという印象のあるロフトも例外ではありません。

化粧屋根裏天井ならではの高い屋根裏を生かし、大人もゆったりとくつろげるだけの空間を確保。

G様は「秘密基地のようで童心に返れます」と屈託なく笑います。

また、ロフトは内部空間に加え、移動経路もこだわったポイントだそう。

まず譲れないポイントは階段であること。

ロフトには階段ではなくハシゴをかける施主が多いですが、

G様とM様は実用性を考えて階段を選択。

「ハシゴでは使わなくなってしまうことが見えているので。

でも階段は場所を取るので、どこにどのような形で配置するのか難しかったですね。

図面上で色々な位置に動かして調整し、ベストな場所に落ち着いたと思います」

形は螺旋階段なども考えたそうですが、階段の下に収納ができる直階段スタイルに。

「実は収納が少ない」というG様邸において、重要なポイントです。

位置については換気扇との位置の兼ね合いなども調整し、リビングとキッチンの境目に。

また、階段からキッチン側を見たときには土間つきの勝手口があります。

健康マニアのG様は

「庭で家庭菜園をやろうと思っていて。この土間に土つきの野菜を置いておけますよね」と、

近いうちに叶うであろう理想の生活に想いを馳せます。

M様は「実は収納が少ない」ことをどのようにカバーするか工夫を凝らしたことを教えてくれました。

「リビングの南側は窓に面していますし、この家は収納を置けるスペースがあまりないんです。

でも物は収納しなければいけないので色々探して。下の部分が収納になっている畳を和室に敷くことにしました」

この畳を見つけるのには、インテリアコーディネーターのYさんが尽力してくれたそう。

注文住宅で使用されることは少ない商品でしたが、G様邸の課題を解決する最適な提案となりました。

他には寝室も思い入れが強い箇所。

寝室はキッチンを通って行く場所にありますが、入り口は隠し扉のようになるそう。

来客が寝室とは気付かないつくりで、遊び心とスタイリッシュさを感じさせます。

また、動線上にキッチンがあるという点については

「夜中に水を飲みたくなったときとか最小限で移動ができるから楽だよね」としつつ、

「すぐ食べちゃって太りそう」とも。

入居後の理想の暮らしについての具体性も増し、外観完成や竣工もすぐそこ。

おふたりの理想の家の完成も近付いています。

次回は完成後の外観についてお届けします。

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