けやきの木々に抱かれたガーデンで、ひとときの羽休めを

cafeけやきの杜(カフェ)

名鉄三河線の線路と並行するように、高浜市を南北に走る県道沿い。木々に囲まれた中に姿を表す、カラフルに彩られた愛らしい看板が「cafeけやきの杜」の目印です。

草花に囲まれたアプローチに足を踏み入れると、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだような気分に。歩を進めるごとに、心の緊張が解きほぐされて、安らぎの時間に満たされていきます。

2016年夏、刈谷市出身のオーナーが自分自身の“好き”を詰め込んでオープンした「cafeけやきの杜」。そのシンボルともいえるのが「杜のガーデン」です。オープン当初に植えたけやきの木を中心に、スタッフが植樹をしながら、少しずつ理想の森をつくってきました。また、専属のガーデンデザイナーが植栽し、丁寧に手入れを続けるイングリッシュガーデンも、思わず見惚れてしまう美しさです。

大地にしっかりと根を張り、大きな枝葉を茂らせるけやきの木。オーナーは「夏の暑い日には日差しから守ってくれて、冬の寒い日には、落葉した枝木の間から温かい日光を呼び込んでくれる。そんなけやきの木のように、この地にしっかり根を張り、人々が集い、愛される存在になりたいという願いを込めました」と店づくりへの思いを語ります。

自然の息吹を感じるガーデンを眺めながら、ジャズが心地よく耳に響く店内で味わえるのは、自家焙煎するコーヒーと焼きたてパンのモーニングやランチ。

人気の「焼きたてパンモーニング」(600円)は、日替わりで登場する3種類の焼きたてパンに、サラダ、ゆで卵、10種類から選べるドリンク付き。この日選んだのは、オリジナルブレンドによる、濃いめのコーヒーです。コクがあり、しっかりとした味わいで目覚めの朝にぴったりです。

ランチは、カレーセット(1日10食限定)やピザ、パスタなど多彩なラインナップからチョイス。常時10種類以上がそろうパスタの中でも、リピートするファンが多い一皿といえば「チキンと明太子のすだちパスタ」とのこと。熊本産のすだちと東三河の大葉を使い、さっぱりとした口当たりながらも、食べ応え満点です。

また、レモンの爽やかさとコクのあるクリームが相性抜群の「エビとブロッコリーのレモンクリーム」も不動の定番。パスタの内、数種類は季節によって替わるので、新しい味わい出合えることもあります。パスタは単品で1300円、ドリンク、サラダ、スープ、バゲット(おかわり自由)が付く「杜のセット」なら1650円です。

もともとカフェの入り口には、カフェでいただけるパンを販売するストアスペースがありましたが、好評の声を受けて、独立したブーランジェリーとしてオープン。2021年の夏、カフェの隣接地に「杜のベーカリー」として開店すると、瞬く間にファンの輪が広がりました。

作り手は、フランスの三ツ星レストランやスペインなどで腕を磨いた、パン職人の北澤宏樹さん。クリームパンをはじめ、優しい口当たりで親しみ深い種類から、洗練された味わいが伝わるハード系まで、北澤さんのパンに対する愛情が詰まった品々。カフェでのんびり癒された後は、ディナー用や朝食用のパンを手土産にどうぞ。

季節の移り変わり、時の流れをゆったりと感じられる森の中にある憩いの場。癒しのひとときを過ごしてみませんか。

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