お客さまも働き手も生き生きと。笑顔の花咲く憩いの場
Cafe&Bakery ふるふる(カフェ)
“笑顔があふれる”、“お客さまがあふれる” 、“チャレンジド(障害があることで挑戦する資格と機会を与えられた人たち)の方がフルに力を発揮できる”。そんな思いに通じる、たくさんの“ふる”にかけて名付けられた「ふるふる」という店名。
障がいを持った方たちが、地域の方と交流しながら、生き生きと働ける場所をつくろうという声が集まり、「ふるふる」は誕生しました。
思わず「ただいま」と言ってしまいそうな、親しみやすい雰囲気に包まれた店内で味わえるのは、チャレンジドの方たちが調理補助として活躍する、シェフお手製のランチです。
お目当ての「よくばりランチ」(1,100円)は、週替わりのメイン料理に付け合わせ、スープ、主食、プチデザート、ドリンクなどがセットに。週替わりのメインは、肉と魚が両方付いているという気前のよさ! 主食は、白米、雑穀米、焼きたてパンから選べます。
取材当日のメイン料理は、唐揚げネギ塩ダレとメルルーサの韓国風照り焼き。切り干し大根のカレー風味煮、ニンジンしりしり、ほうれん草とキノコのソテーなど、野菜をふんだんに使った付け合わせも充実しています。
肉か魚、どちらか1品をセレクトする「シェフの気まぐれランチ」(950円)も用意されているので、少食の方も安心です。
店内で焼き上げるパンは、常時30種類ほどをラインナップ。北海道産小麦、「よつ葉」のバター、粗製糖など素材にもこだわりが光ります。
「雑穀ごはんパン」(310円)など、ユニークなパンが並ぶ中で、ひときわ目を引くのが「手作りガナッシュパン」(180円)。
クーベルチュールチョコレートを贅沢に使った手作りパンは、濃厚なチョコレートクリームの上品な甘さが、口いっぱいに広がります。表面にトッピングされたアーモンドダイスのサクッとした口あたりと、中からとろけ出すチョコレートの食感の変化も、リピートしたくなるポイントの一つです。
店頭販売のほかに、高浜市役所や地元企業での出張販売も好評。やさしい味わいは、町の方たちに愛されています。
今後は、チャレンジドの方の活躍のステージを広げるため、敷地を拡大して工房を増設する予定とのこと。カフェで使用するカップやお皿などの陶器を作ったり、コーヒー豆のかすを再利用した消臭剤の製作をしたりと、いろいろな試みを構想中だそうです。
心も体も喜ぶ憩いの場の新たなチャレンジにも、期待が高まります。